鉤
ち
名詞頻度ランク #40951 · 青空 579 例
標準
fishing hook
文例 · 用例
暗い中に流してゐたので、鉤が木工沈床の鉄筋か玉石の間か、流木かに引つかかつてとれなくなつた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
兵隊は一|列になって、崖をななめに下り、中にはさきに黒い鉤のついた長い竿を持った人もありました。
— 宮沢賢治 『イギリス海岸』 青空文庫
彼はその後半生、三十年間といふもの、彼の言葉を使へば「鉤をひつかけに」彼のところにやつて來るすべてのものから遠ざかつてゐました。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫
そして彼女がその籠を再び取り上げようとした途端、彼女の袖からは、長い錆びた鉤が、手の代りに、のろのろと、ややつこしい風に出てきて、そして籠の柄の上に、眞直に、そして正確に向つて行きました。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
シャンパンのキルクがボーイの鉤鼻から落下すると私のパートナアが横目をつかってボーイに現金で酒代とチップを渡すように催促して別に靴先につける天花粉の代金十|仙を請求する。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
」太田ミサコは鉤形の鼻を鳴らして殺風景な部屋椅子に腰を下ろすと、埃のつんだ卓子に片ひじついて、「ほほ、それではバル・セロナ生れの伊達ものには見えないわ。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
かねて四郎と二人で用意しておいた――すなわち田溝で捕えておいたどじょうを鉤につけて、家を西へ出るとすぐある田のここかしこにまきました。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
十幾本の鉤を凧糸につけて、その根を一本にまとめて、これを栗の木の幹に結び、これでよしと、四郎と二人が思わず星影寒き大空の一方を望んだ時の心持ちはいつまでも忘れる事ができません。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
作例 · 標準
釣りの準備として、釣り糸に鉤を結びつけた。
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大きな魚を釣り上げるために、丈夫な鉤を使った。
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餌を鉤につけ、静かに魚がかかるのを待った。
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