人我
じんが
名詞
標準
oneself and others
文例 · 用例
道と空との間にただ一人我ばかり、およそ正午と覚しい極熱の太陽の色も白いほどに冴え返った光線を、深々と戴いた一重の檜笠に凌いで、こう図面を見た。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
道と空との間に唯一人我ばかり、凡そ正午と覚しい極熱の太陽の色も白いほどに冴え返つた光線を、深々と頂いた一重の檜笠に凌いで、恁う図面を見た。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
三人なる家族なれば、唯一人我は殘れり。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
晴賢の辞世は、なにを惜しみなにをうらみむもとよりも 此の有様の定まれる身に この時同じく殉死した垣並佐渡守の辞世は、|莫論勝敗跡人我暫時情一物不生地山寒海水清 家臣は、晴賢の首を紫の袖に包み、谷の奥に隠しておいたが、晴賢の草履取り乙若というのがつかまった為、其|在所が分った。
— 菊池寛 『厳島合戦』 青空文庫
夫人我等を顧みて、見給へ、此野はさながらに饗應のむしろなり、麪包あり、葡萄酒あり、果あり、最早わが樂しき市と美しき海との見ゆるに程あらじといひぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
歸りて之を煮んとする時、ロオザが兄なる人我等の住める草寮に憩ひて、我目の開くべきを見窮め、我を拿破里に率て往きぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
その間憲兵が一人我々に離れずにどこまでも付いて来た。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『病院横町の殺人犯』 青空文庫
我|真に人を愛して人我に親しまず、人を治めてしかも治まらないようなことを、結果が出ないという。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
仏教では、自己(人我)への執着を捨てることを説いている。
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彼は、自分だけではなく、人我(じんが)への配慮も忘れない人物だ。
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利己主義を戒め、人我(じんが)を大切にすることが重要だと教えられた。
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