足を向ける
あしをむける
表現動詞-一段
標準
to head towards
文例 · 用例
Yは鍵の手なりに、私の足へその毛むくじゃらの両足を向けると、すぐに、そのまま、ぐうぐうと深い鼾をかき出した。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
そこがどんな所であるかは勿論知っているが、近頃そんな問題を引起すについては、土地の様子がどんなに変っているかという事を知りたくもなったので、ついふらふらとその方面へ足を向けることになった。
— 岡本綺堂 『こま犬』 青空文庫
なにしろ念のために一応その方角を調べてみようと思い立って、彼は更に目黒の方に足を向けると、空の色はいよいよ悪くなって来た。
— 鷹のゆくえ 『半七捕物帳』 青空文庫
それから源助町の方角へ足を向けるころには、雨ももう歇んでいた。
— 張子の虎 『半七捕物帳』 青空文庫
ほかに手放すことのできない用を抱えていたので、二、三日という約束が四、五日に延びて、半七はその町内へ足を向けることが出来なかった。
— 半鐘の怪 『半七捕物帳』 青空文庫
勿論何所から逃げると云う見込みはないが、聊か便りとするは寝台の枕許に当る絵姿である、寝台は先刻煖炉を焚いた室の方へ足を向ける方向に据って居たから絵姿の背後は廊下に違いない。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
四五日は孤堂先生の世話やら用事やらで甲野の方へ足を向ける事も出来なかった。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
しかも、一般大衆は、自分達の目指す卑俗な興行物に吸ひ寄せられる一方、個人としては、時に背伸びをしながら、所謂「上等(シイク)な」劇場に足を向けることを自慢にする傾向がある。
— 岸田國士 『わが演劇文化の水準』 青空文庫
作例 · 標準
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