総領
すべおさ
名詞
標準
pre-ritsuryō official established in key provinces, responsible for administration of his home and surrounding provinces
文例 · 用例
水無瀬女は、豊かな山に生れ、しかも最初に生れた総領娘なので、充分な手当と愛寵の中で育てられた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
ふた親にとっては自慢の総領娘となった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
異性にしていい寄る恰好をするものもあるが、それは単に年頃にかかる娘への愛想か、岳神の総領娘に対しての敬意を変貌させたようなもので、恰好だけに過ぎなかった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
南京路を彼女はアメリカ総領事館書記、ローランド・グリーンと腕を組んであるいていたが、いつのまにか一品香ホテルに消えたと云うものがある。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
彼女は四十代で夫に死に別れて、それから女の手ひとつで五人の子供を育てあげたが、総領の娘は奉公先で情夫をこしらえて何処へか駈け落ちをしてしまった。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
この女房の母親で、年紀の相違が五十の上、余り間があり過ぎるようだけれども、これは女房が大勢の娘の中に一番|末子である所為で、それ、黒のけんちゅうの羽織を着て、小さな髷に鼈甲の耳こじりをちょこんと極めて、手首に輪数珠を掛けた五十格好の婆が背後向に坐ったのが、その総領の娘である。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
総領の鶴吉に当り散らす具合などは、お末も見て居られない位だつた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
小商をして居る家の総領であつたが、大した学問のあるのではなく、思想上の研究なども行届いては無論居なかつた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
作例 · 標準
古代日本の地方行政において、総領は複数の国を統括する重要な役割を担っていた。
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歴史の授業で、大化の改新後に設置された「総領」という官職について学んだ。
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総領としての職務を全うするため、彼は各地を巡察して民情を把握することに努めた。
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ウィキペディア
総領(そうりょう、すぶるおさ、すべおさ・惣領)とは、律令制が完成する前の7世紀後半に諸国に置かれていた地方官のこと。ただし、『日本書紀』・『続日本紀』に記された名称は統一されておらず、惣領・総令など複数の表現がある。
出典: 総領 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0