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雑鬧

ざっとう
名詞
1
標準
文例 · 用例
真夏の伊香保は、自然としても初夏のそれに劣るが、何しろ悪いことは、文字の通りの意味で雑鬧混雑を極めることである。
萩原朔太郎 石段上りの街 青空文庫
戎橋河畔の新京阪電車の広告塔のヘッド・ライトが、東道頓堀の雑鬧が奏でる都会の嗄れ声に交錯して花合戦の幕が切っておとされた。
吉行エイスケ 大阪万華鏡 青空文庫
昼の雑鬧と黄色い灰のようなほこりはよう/\おさまった。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
街は人出で賑やかに雑鬧していた。
散文詩風な小説 猫町 青空文庫
往来は相変らず雑鬧して、静かに音もなく、典雅な人々が歩いていた。
散文詩風な小説 猫町 青空文庫
その時老人は無意味な雑鬧の中で、孫にあたる、尋常三年の清造と七つになる勉に絵本を買って与っていた。
梶井基次郎 不幸 青空文庫
ところが、その翌る年の七月二十四日の陶器祭、この日は瀬戸物町に陶器作りの人形が出て、年に一度の賑いで、私の心も浮々としていたが、その雑鬧の中で私はぱったり文子に出くわしました。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
雑鬧を押しわけてやってきた――その姿はよれよれの国民服で、風呂敷包を持っていました。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫