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未進

みしん
名詞
1
標準
nonpayment of tribute
文例 · 用例
破れ簑のしよぼ/\した渠等の風躰、……其の言ふ処が、お年貢、お年貢、と聞えて、未進の科条で水牢で死んだ亡者か、百姓一揆の怨霊か、と思ひ附く。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
なほ木馬水牢石子詰め蛇責め貢米賃(是は領主が年貢未進の百姓の妻女を拉致して犯したので、英國にもやゝ似たことが十七世紀までも有つて、ペピース自ら行つたことが其日記に出づ)其他確たる書史に書かねどどうも皆無で無かつたらしい殘酷なことは多々ある。
南方熊楠 人柱の話 青空文庫
この瀬兵衛は他の役も勤めたが、代官役で、民治の上には功績を立て、即ちその頃の弊として百姓が自ら怠って不作をさせて年貢の軽減を求めるというような事をも、矯正して、それぞれ未進のないようにさせたりあるいは義倉といって村々の共有財産を作って凶歳の準備をさせたりしたので、藩からも度々賞美された。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
年貢の未進も納めねばならず、不義理の借金も嵩んでいる、背に腹は代えられぬ。
国枝史郎 村井長庵記名の傘 青空文庫
かく述べたてると山城国から得られる三条西家の収入は極めて多端であるように見えるが、実隆の晩年大永七年ごろになると、御牧のみの未進が十二貫文の多きに至っているから、他もこれに準じて未進が多かったろうと思われる。
原勝郎 東山時代における一縉紳の生活 青空文庫
長享三年の春からして、延徳三年の五月までおよそ二か年間に催促して取り得た総額は、二万疋以上に達し、延徳二年以前の分はこれで勘定がすんだとあるが、おそらくはあまりに古い未進をば、切りすててしまったのかも知れない。
原勝郎 東山時代における一縉紳の生活 青空文庫
文筆に関したこと以外で実隆の干与した職務といえば、御料所たる荘園の未進年貢の催促、勅額勅願所に関する出願の取次等もあった。
原勝郎 東山時代における一縉紳の生活 青空文庫
実隆は延徳、明応の交、年貢未進で三条西家を困らした越前田野村からの取立てをそのころ北国通いをした宗祇を経て、朝倉家に依頼し、若干の収納を得たことがある。
原勝郎 東山時代における一縉紳の生活 青空文庫
作例 · 標準
重なる凶作により、村人たちは今年の年貢を未進のまま年を越すことになった。
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江戸時代の古文書には、度重なる未進に対して代官所が下した厳しい処分の記録がある。
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借金の利子が膨らみ、元金の返済は未進の状態が続いている。
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ウィキペディア

未進(みしん)とは、近代以前の日本において、年貢・公事・夫役などの賦課された租税を納入しないこと、またその未納物そのものを指す。

出典: 未進 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0