青痰
あおたん
名詞
標準
文例 · 用例
ズタズタに切り苛んで、青痰を吐きかけて、道傍に蹴り棄てても見せようものを……」「シッ……お声が……」 二人はそのまま人ごみに紛れて左右に別れた。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
取り柄と言へば、頭から青痰を吐きかけられても、金さへ握らせたら、ほく/\喜んでるといふ其の徹底した守錢奴ぶりだ。
— 上司小劍 『死刑』 青空文庫
青痰を吐っかけたは。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
青痰やら唾やら、何ともいえぬ悪臭がその土間から立ちのぼる。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
赭土の土間の上には、青痰やら、煙草の吸殻やら、魚の頭、豚の軟骨、その他雑多なものが参差落雑していて、ほとんど足の踏み場もない。
— 久生十蘭 『犂氏の友情』 青空文庫
」 と馬上から青痰かけて、梶新左衛門と共に、ふり向きもせず馬を飛ばして立ち去った。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
その小野忠雄には、彼が酒色に沈湎していた頃、赤坂溜池のほとりで、馬上から青痰をかけられた恩人である。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫