洒唖
洒唖
名詞
標準
文例 · 用例
よくまあ、しかし、あんなに洒唖々々と落ちついて嘘をつけたものです。
— 太宰治 『嘘』 青空文庫
どうも、自分の文章を自分で引用するというのは、グロテスクなもので、また、その自分の文章たるや、こうして書き写してみると、いかにも青臭く衒気満々のもののような気がして来て、全く、たまらないのであるが、そこがれいの鉄面皮だ、洒唖々々然と書きすすめる。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
嘘をつくと承知しないぞ言はれたので、今までしたこと、あることないことを洒唖洒唖と言つた。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
そんな責任をイケ洒唖洒唖と吾輩に負わした彼の断髪令嬢は二三時間前まで、全く見ず識らずの赤の他人だったのだ。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
ところが当人だけは、根が気が違ってるんだから、洒唖洒唖して平気なもんで――なあに旦那のようにしっかりしていりゃ大丈夫ですがね、相手が相手だから、滅多にからかったり何かすると、大変な目に逢いますよ」「ちっと気をつけるかね。
— 夏目漱石 『草枕』 青空文庫