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憎からず思う

にくからずおもう
表現動詞-五段-ウ行
1
標準
to feel affectionate towards
文例 · 用例
あの時自分も憎からず思うた事口にこそ出さゞれ心は正しく彼の人に通じて居る。
伊藤左千夫 古代之少女 青空文庫
「ろおれんぞ」が破門されると間もなく、月も満たず女の子を産み落いたが、さすがにかたくなしい父の翁も、初孫の顔は憎からず思うたのでござらう、娘ともども大切に介抱して、自ら抱きもしかかへもし、時にはもてあそびの人形などもとらせたと申す事でござる。
芥川龍之介 奉教人の死 青空文庫
愛情の機縁などというものはなく、若い男女が普通互に憎からず思う程度の気持ちのうちに、彼女のアパートの室で、二人寝ころんでしまったのだ。
豊島与志雄 程よい人 青空文庫
憎からず思うどころか、いつどこにおっても、あれのことが頭を離れんぐらいに、おれは千浪を思いつめているのだが――あれの幸福を願えばこそ、あれと別れておらねばならぬ。
林不忘 煩悩秘文書 青空文庫
」「あんたは知つてゐる――そして、大方憎からず思うてゐる。
ブロンテイ ジエィン・エア 青空文庫
ただし下手におだてるとツムジを曲げる春琴であるから必ずしも周囲の仕向けに乗せられたのではないかも知れぬさすがに彼女もこの時に至って佐助を憎からず思うようになり心の奥底に春水の湧き出づるものがあったのかも知れぬ。
谷崎潤一郎 春琴抄 青空文庫
お互に憎からず思うようになったのさ」「僕はもう失敬する」「まあ宜いじゃないか?
佐々木邦 負けない男 青空文庫
作例 · 標準
彼は、遠い親戚の彼女を、昔から憎からず思っていた。
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彼女は、いつも優しくしてくれる先輩のことを、密かに憎からず思っていた。
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教師は、問題児であっても、どこか憎からず思う生徒がいるものだ。
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