擾
擾
名詞
標準
文例 · 用例
花瓦斯のやうな明るい月夜に白くながれてゆく生物の群をみよそのしづかな方角をみよこの生物のもつひとつのせつなる情緒をみよあかるい花瓦斯のやうな月夜にああ なんといふ悲しげな いぢらしい蝶類の騷擾だ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
騷擾重たい大きな翼をばたばたしてああなんといふ弱弱しい心臟の所有者だ花瓦斯のやうな明るい月夜に白くながれてゆく生物の群をみよそのしづかな方角をみよこの生物のもつひとつの切なる感情をみよ明るい花瓦斯のやうな月夜にああなんといふ悲しげな いぢらしい蝶類の騷擾だ。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
たちまち遠景を汽車のはしりてわれの心境は動擾せり。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
あかるい花瓦斯のやうな月夜にああ なんといふ悲しげな いぢらしい蝶類の騷擾だ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
海の魚介類は、漁師の漁る灯火の下に、群をなして集つて来るし、山野に生棲する昆虫類は、人家の灯火や弧灯に向つて、蛾群の羽ばたきを騒擾する。
— 萩原朔太郎 『月の詩情』 青空文庫
◯また今の世界はまことに混乱|擾雑の海である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
安東氏一族の内訌に端を発した津軽蝦夷の騒擾などその一例である。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
この学者の説によると、第一に水の流出する音が人の声を誘う、第二には浴場の壁は普通の家のように音波を擾乱するものがないためによく反響して声が充実して聞えるためだという。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫