生き恥をさらす
いきはじをさらす
表現動詞-五段-サ行
標準
to live in disgrace
文例 · 用例
こんな人間はまず少ないであろうが、これとよく似た係蹄に我れとわが手にかかって人の虜になり生き恥をさらす人は実に数え切れないほど多数である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
彼は生き残って、生き恥をさらすという過ちを犯したのであった。
— BITS OF LIFE AND DEATH 『死生に関するいくつかの断想』 青空文庫
この哀れな姿を見た人々は、「何の罪の報いか、気の毒なことよのう、いくらもある公達の中で生捕りになって、生き恥をさらすとは、前世の宿縁としてもあまりにも無慚じゃ。
— 第十巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
その代わり長年苦労をし続けたあげく、六十過ぎた今日なおこんなつまらぬ雑文を書いて生き恥をさらすような仕儀となった。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
稀には多少生きのびるのもあるにしろ、まるで馬鹿みたいになって、ただ空恋しさの一念から腰が据わらず、偃松らしい姿も忘れてしまえば、勝手なもので、もう振りかえる人もなく、死に勝る生き恥をさらすだけの話……そんな悲劇も、時たま小鳥の口から伝えられる。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
あくまで生き恥をさらすであろう」「では、手前と一緒に、すぐここから江戸へ帰ってくれますか」「だが待て……」と、かれは再び苦悶の色をあらわして、「それだけは許せ!
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫