驍勇
ぎょうゆう
名詞
標準
文例 · 用例
南軍の将|平安驍勇にして、嘗て燕王に従いて塞北に戦い、王の兵を用いるの虚実を識る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
而して当面の敵たる何福は兵多くして力戦し、徐輝祖は堅実にして隙無く、平安は驍勇にして奇を出す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
秀吉が憎んだ佐々成政の三蓋笠の馬幟を氏郷が請うて、熊の棒という棒鞘に熊の皮を巻付けたものに替えたのは、熊の棒が見だてが無かったからと、且は驍勇の名を轟かした成政の用いたものを誰も憚って用いなかったからとで有ったろうが、秀吉に取って面白い感じを与えたか何様か、有らずもがなの事だった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
たゞ其の驍勇慓悍をしのぶためのみならば、然程にはなるまいでは無いか。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
双方が精鋭|驍勇、死物狂ひを極め尽した活動写真的の此の華として楽まず、其後は何も仕出し得ず、翌年天慶二年の六月上旬病死して終つた。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
将門が猛威を張つたのは、大小の差こそあれ大元が猛威を振つたのと同じく騎隊を駆使したためで、古代に於ては汽車汽船自働車飛行機のある訳では無いから、驍勇な騎士を用ゐれば、其の速力や負担力に於て歩兵に陪※するから、兵力は個数に於て少くて実量に於て多いことになる。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
信長は今度は笠寺を攻めて見たが豊政|驍勇にして落城しそうもない。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
驍勇無双の秀康卿の子と生れ、徳川の家には嫡々の自分であると思うと、今日の武勲のごときは当然過ぎるほど当然のように思われて、忠直卿は、得々たる感情が心のうちに洶湧するのを制しかねた。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫