ばたり
ばたり
副詞
標準
文例 · 用例
づしり、づしり、ばたり、ばたり ざつく、ざつく、ざつく、ざつく。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
づしり、づしり、ばたり、ばたり お一、二、お一、二。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
づしり、づしり、づたり、づたり づしり、どたり、ばたり、ばたり。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
」「あれ、」 と女中が留めようとする手も届かず、ばたりめ組が襖を開けると、いつの間に用意をしたか、取って捨てた手拭の中から腹掛を出た出刃庖丁。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
堪りかねて、民子は密と起き直つたが、世話になる身の遠慮深く、氣味が惡いぐらゐには家のぬし起されず、其まゝ突臥して居たけれども、さてあるべきにあらざれば、恐々行燈を引提げて、勝手は寢しなに聞いて置いた、縁側について出ようとすると、途絶えて居たのが、ばたりと當ツて、二三|度續けさまにばさ、ばさ、ばさ。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
何にもならないで、ばたりと力なく墓石から下りて、腕を拱き、差俯向いて、じっとして立って居ると、しっきりなしに蚊が集る。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
「へい、」「余り好物な方じゃないからね、実は、」 と言って、笑いながら、「その癖恐いもの見たさに立留まって見ていると、何じゃないか、やがて半分ばかり垣根へ入って、尾を水の中へばたりと落して、鎌首を、あの羽目板へ入れたろうじゃないか。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
おお、この静寂な霜の湖を船で乱して、谺が白山へドーンと響くと、寝ぬくまった目を覚して、蘆の間から美しい紅玉の陽の影を、黒水晶のような羽に鏤めようとする鷭が、一羽ばたりと落ちるんだ。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫