幻辞.com

精忠

せいちゅう
名詞
1
標準
文例 · 用例
精忠成が行ふ所を見てこれを是とせず、意見相|協はず、因て病と称して職を辞す。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
ハヌマン猴はかく羅摩に精忠を尽して神物と崇めらるるから、インド人はこれを殺すを大罪とする由上に述べた。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
精忠義烈な張巡の後に、かかる悲慘な陰翳が伴うて居る。
桑原隲藏 支那人間に於ける食人肉の風習 青空文庫
この長州出兵論を唱える者の中には、徳川譜代恩顧の者で徳川にとっては無二の精忠者があります。
駒井能登守の巻 大菩薩峠 青空文庫
口先ばかりでもなんでも景気のいいことは雷同し易いから、精忠無二の長州出兵論よりも、景気のよい人たちの唱える出兵論が、だいぶ徳川に受けがよくなりました。
駒井能登守の巻 大菩薩峠 青空文庫
訣別詩といえば吉田松陰に、「報国精忠十八歳。
服部之総 志士と経済 青空文庫
歌の意味は、たとひ山嶽が裂け大海が涸れるやうな時に際しましても、大君(ここは太上天皇)に對し奉り一心精忠の誠をつくしたてまつります、といふ誓言であつて、『二心あらめやも』といふのは、一心盡忠といふことを一層強めて反語の技法を用ゐたものである。
齋藤茂吉 愛國百人一首評釋 青空文庫
その安政五年五月の「愚論」中にも左の言あり、墨夷の撻伐を仰せ出だされ候わば、精忠義憤の人々は撻伐の愉快に正気を伸し、材臣智士はまた雄略を喜び、天下の人心一朝に天朝に帰向|仕るべく候。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫