鰡子
からすみ異読 カラスミ
名詞
標準
dried mullet roe
文例 · 用例
東京へ出るようになってからは時々この丸善の二階に上がって棚の書物をすみからすみへと見て行くのが楽しみの一つであった。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
しかし、時にはすべての階をすみからすみまで歩かせられる事もある。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
そうしてそれらの話の中に含まれている事実と方則とがいつとなく自然自然と骨肉の間にしみ込んでしまって、もはやもとの形は少しも残らなくなっているが、しかし実際はそれらのものの認識がわれわれのからだのすみからすみまで行き渡ってわれわれの知恵の重要な成分をなしているのである。
— 寺田寅彦 『さるかに合戦と桃太郎』 青空文庫
その殺人現場における事件の推移はもちろん、その動機から犯行までの道行きをたとえ簡単にでも正確につきとめるためには、実は多数の警察官や司法官の長日月の精査を要し、しかもそれでもなかなか容易にはすみからすみまで明白にしにくいのが通例である。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
その「俳諧」の中に含まれた「さび」や「しおり」を白日の明るみに引きずり出してすみからすみまで注釈し敷衍することは曲斎的なるドイツ人の仕事であったのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
先生のノートや原稿を見るときれいな細字で紙面のすみからすみまでぎっしり詰まっていて、「余白」というものがほとんどなかったようである。
— 寺田寅彦 『田丸先生の追憶』 青空文庫
わたしは、今までにデンマークを、すみからすみまで旅してまわりました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『人形つかい』 青空文庫
ところが、兵隊たちは、すみからすみまで、さがしまわりました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『わるい王さま(伝説)』 青空文庫
作例 · 標準
料亭で、お酒の肴に最高だと勧められた鰡子(ボラのこのわた)を注文した。
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年末年始の贈答品として、塩漬けにした鰡子を毎年送っている。
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薄く切って炙った鰡子は、濃厚な旨味と独特の風味がたまらない。
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「これは高級品だよ」と、父が大切に取っておいた鰡子を出してくれた。
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