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箒目

ほうきめ
名詞
1
標準
broom marks (on swept ground)
文例 · 用例
家々の門の前には箒目が立つ。
有島武郎 青空文庫
つい、その頃、門へ出て――秋の夕暮である……何心もなく町通りを視めて立つと、箒目の立つた町に、ふと前後に人足が途絶えた。
泉鏡太郎 春着 青空文庫
狼籍たりし竹の皮も紙屑も何時の間にか掃去られて、水うちたる煉瓦の赤きが上に、青海波を描きたる箒目の痕清く、店の日除や、路ゆく人の浴衣や、見るもの悉く白きが中へ、紅き石竹や紫の桔梗を一荷に担げて売に来る、花売爺の笠の檐に旭日の光かがやきて、乾きもあえぬ花の露|鮮やかに見らるるも嬉し。
岡本綺堂 銀座の朝 青空文庫
其まはりには乾いた土が、蟻の塔のやうな明るい粒々で、梨子地の箒目を描いてゐた。
木下杢太郎 本の装釘 青空文庫
狹苦しいにしてもきちんとした傭人部屋の周圍の土に箒目を入れて水でも打つて見たり、其處らで作る朝顏の苗を貰つてどんな姿にも鉢へ植て見たりして居ると奉公が辛くも思はないのであつた。
長塚節 青空文庫
箒目のやうな趾はこれだとわかつた。
長塚節 松蟲草 青空文庫
清めの塩花が道いっぱいにふりまかれて、ふたたび清らかに箒目のたてられたお成り道へ、「堀丹羽守様ア――」「太田|摂津守様ア――」「石川|備中守様ア――」 声から声がつづいて、待ちうけていたお跡参りの乗り物があとからあとからと、洪水のように流れだしました。
献上博多人形 右門捕物帖 青空文庫
五片六片、箒目見ゆる根方の土に散つて居るのもある。
石川啄木 葬列 青空文庫
作例 · 標準
朝早くの神社の境内には、神主さんが丁寧につけた真っ直ぐな箒目が砂利に美しく残されていた。
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枯山水の庭園に描かれた波のような箒目は、職人の熟練の技によって生み出される芸術だ。
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掃除が終わった土間に綺麗な箒目をつけておくと、それだけで空間全体が引き締まったように感じる。
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