灰になる
はいになる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to be reduced to ashes
文例 · 用例
もしも東京市民が慌てて遁げ出すか、あるいはあの大正十二年の関東震災の場合と同様に、火事は消防隊が消してくれるものと思って、手をつかねて見物していたとしたら、全市は数時間で完全に灰になることは確実である。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
巻莨に点じて三分の一を吸うと、半三分の一を瞑目して黙想して過して、はっと心着いたように、火先を斜に目の前へ、ト翳しながら、熟と灰になるまで凝視めて、慌てて、ふッふッと吹落して、後を詰らなそうにポタリと棄てる……すぐその額を敲く。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
女のからだは、もうすぐ、ほのおのために焼きつくされて、灰になるのです。
— ――七つのお話からできている物語―― 『雪の女王』 青空文庫
大学図書館の本は、すっかり灰になるまで三日間ももえつづけていました。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
もしも東京市民があわてて逃げ出すか、あるいはあの大正十二年の関東震災の場合と同様に、火事は消防隊が消してくれるものと思って、手をつかねて見物していたとしたら、全市は数時間で完全に灰になることは確実である。
— 寺田寅彦 『からすうりの花と蛾』 青空文庫
あの火のなかで塩冶の奥方も灰になるのかと思うと、小坂部は悲しさと悼ましさで胸がいっぱいに塞がってしまった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
目は瞬きもやんだように、ひたと両の瞳を据えたまま、炭火のだんだん灰になるのを見つめているうちに、顔は火鉢の活気に熱ってか、ポッと赤味を潮して涙も乾く。
— 小栗風葉 『深川女房』 青空文庫
焼けてしまえばこの詩は灰になるのだと思うと、憎さも憎しだけれども、何となく気おくれして、いけない事だと思い、またもとのところへしまう。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
その古い木造の家は、火事であっという間に灰になった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の情熱は、失敗の連続によってすっかり灰になってしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
古い手紙を暖炉で燃やすと、文字が灰になる前に最後の言葉が浮かび上がった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash