雑文家
ざつぶんか
名詞
標準
miscellanist
文例 · 用例
かくて、長いことはない、四五年の寿命だが、高等学校の文芸部の我鬼大将であつたこと以外に如何なる文学的経歴をも有しない男が、雑文家だの、批評家だの、評論家だのといふ肩書の下に、世間といふ舞台をのし歩くのである。
— 中原中也 『文学に関係のない文学者』 青空文庫
けれども彼自身のアナーキストとしての理論やその実践に含まれていた破綻の因子については、追究の筆をすすめていない、雑文家の才筆で現象を語っているだけで、「マア理窟はどうでもいいとして」と云って過ぎている。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
モダン雑文家でムーランルージュの女優高輪芳子と心中未遂を諷われ、のちに眠剤をのみ過ぎて死んだ中村進治郎君も私とともに御同様のつたない一席を申し上げていた。
— 正岡容 『わが寄席青春録』 青空文庫
又しても小勝を引合にだすが只管達者な雑文家だつた彼のまくらの毒舌中には可成天晴れなものがあり、就中、文化村の警句などは今にしてなか/\愉快なことを云つてゐたとおもふ。
— 正岡容 『大正東京錦絵』 青空文庫
×××××などの連中がすることなんだね」 ×××××と云ふのは或る男の著書の名前で、此のくだらない雑文家は、以前「影」の飜訳の出来事に芥川と自分との間へ立つてお饒舌りをつとめた男であつた。
— 佐藤春夫 『芥川龍之介を憶ふ』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自らを雑文家と称し、政治から料理まであらゆるテーマについて執筆している。
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特定の専門分野を持たない雑文家だからこそ、一般読者に近い目線で意見が言える。
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著名な雑文家のエッセイ集を読み返し、その卓越した観察眼に改めて感銘を受けた。
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