恩着せがましい
おんきせがましい
形容詞
標準
patronizing
文例 · 用例
けれども、それから後の、あなたの勇作さんに対する、恩着せがましい横暴な仕うちは、イクラ恨んでも恨み切れません。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
序に「些し困るけどお前のためなら」という恩着せがましい表情を鼻の御隅に添え付けておられる……といったような場面はちょいちょい拝見するようであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
婦人会長らしい五十女が、恩着せがましいような、いやがらせのような言い方をしたので、加納たちは少しむっとした。
— 梅崎春生 『狂い凧』 青空文庫
殿下に悪名を着せず、失せ物だけを取り戻したいのです」 女の探偵では心細いという横から、女なるが故に適当だと思ったといい、間々には恩着せがましいことをいって、王室との関係を誇示したり、華やかな生活の背後で、虚飾と陰険の爪を研いでいる、上流社会特有の円滑な言い廻しの示唆であった。
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
恩着せがましい今のことば、忘れてください」「お通どの」 欄干の顔をさしのぞいて、「実は、わしは今日まで、九百幾十日の間――そなたがここでわしを待っていた間――あの白鷺城の天守閣のうえに、陽の目も見ずに籠っていたのだ」「伺っておりました」「え、知っていた?
— 地の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
……ところで、近藤」「はあ」「自分の口から申しては恩着せがましいが、こんどの恩典も、実はこの弥四郎が、それとなく君前へおとりなししたればこそ、お沙汰が下ったのだぞ。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫