牧神
ぼくしん
名詞
標準
god of shepherds, herdsmen, flocks and herds
文例 · 用例
「むかしの牧神と仙女はそんな無駄なあがきを彼等の間柄の仲では一切しませんでした。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
譬へていへば、その表情のハイフエツツの優婉に似通ひしもの、エルマンの甘さに似通ひしもの、ヂンバリストの寂びに似通ひしもの又は、イサドラダンカンの舞踊に、あの華やかなりし頃のニヂンスキーの「牧神の午後」の怪奇さに相通ずるものなど、吾々近代人の香水の選び方は様々の聯想を強ひられる。
— ――漫談的無駄話―― 『「香水の表情」に就いて』 青空文庫
日本の冬の明さと暖さとはおそらくは多島海の牧神をしてここに来り遊ばしむるもなお快き夢を見させる魅力があったであろう。
— 永井荷風 『冬日の窓』 青空文庫
海はとゞろきわたりて、若き牧神の如く吹く風は、其手に押ゆる衣を剥ぎて、路上に若き女を辱めんとす。
— 仏蘭西近代抒情詩選 『珊瑚集』 青空文庫
日本の冬の明さと暖さとはおそらくは多島海の牧神をしてこゝに来り遊ばしむるも猶快き夢を見させる魅力があつたであらう。
— 永井壮吉 『冬日の窓』 青空文庫
(牧神、創刊号、大9・10・16)
— 三木露風 『修道院の月』 青空文庫
C大学は市中にあったが、構内のところどころに広い芝生や並木道などがあり、牧神の鋳像のついた噴水なども見られた。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
民主主義の野菜畑や工場の煙の間に、サン・ドニーの野の中央に、神聖な小さな森の中に、あたりはばからぬ牧神たちが踊っていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
作例 · 標準
ギリシャ神話に登場する牧神パンは、山野を駆け巡り精霊たちを追いかけ回した。
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フルートの調べが、森の奥深くでまどろむ牧神の姿を連想させる。
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牧神の像が、豊穣を願う村の中央広場にひっそりと安置されている。
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