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海芋

かいう異読 カイウ
名詞
1
標準
calla (Zantedeschia aethiopica)
文例 · 用例
五 年はじめは春のようだったが、三月に入ると寒い日がつづき、春とは暦だけのことで、咲きかけた庭の海芋の上に出戻りの冬がぐずついていた。
久生十蘭 三界万霊塔 青空文庫
霜がおり、寒いなと思って庭を見ると、芙蓉や海芋が咲き乱れ、正午になると七十四度ぐらいまで温度があがる。
久生十蘭 三界万霊塔 青空文庫
妙な寒さと海芋の花の色が連想を誘ったのだろう。
久生十蘭 三界万霊塔 青空文庫
犬や小鳥やの動物は、単に鼻を嗅ぎ合うとか、尾を振り合うとか、目をちょっと見合すとかいうだけで、相互の意志が完全に疎通するのに、人間は廻りくどく長たらしい会話をして、しかもなお容易に意志を通じ得ない。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
たとえば裏の竹藪に蛇が出たとか、蟇が鳴いてるとか、蟻の山が見つかったとか、梅の花が一輪|咲いたとか、夕焼が美しく出ているとかいうようなことを、だれか家人の一人が発見すると、一々それをヘルンの所へ報告に行く。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
と質問してみて下さい、と答えて逃げ去ったとかいう話しがあるけれども、何千万年まえの世界には、どんな動物がいたか、一億年のちにはこの世界はどんなになるか、そんな話は、いったい実になるものかどうか。
太宰治 答案落第 青空文庫
殊に外国からやって来た素見の客(たとえば、松岡とか大島とかいう人たち)に対しては、まるでもう処女の如くはにかみ、顔を真赤にしたという話を聞きました。
太宰治 返事 青空文庫
このごろはまた、自意識過剰とかいう言葉のひとつ覚えで、恥かしげもなくほうぼうへそれを言いふらして歩いているようです。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫