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船材

せんざい
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかし荘子はこの樹の材質が使う段になると船材にもならず棺材にもならず人間からの持てあましものの樹であり、それ故にまた人間の斧鉞の疫から免れて自分の性を保ち天命を全うしているのだという見方をして、この樹を讃嘆するのだった。
岡本かの子 荘子 青空文庫
先年三越で福井丸の船材で造った物を売り出した時に巻煙草入を買って帰りました。
小泉節子 思い出の記 青空文庫
檜の船は未だかつて浪路を凌がず、人は世界の果てを見んとて船材に斧を入るることもなかりき。
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 宇宙の始まり 青空文庫
大荷物を抱えた私は、積重なった古船材の端に腰を下して、白っぽく光っている水平線を視詰めていた。
松本泰 日蔭の街 青空文庫
三人が中へはいると、小屋の中も、雑草がおいしげって、足のふみ入れ場所もなかったが、その中から造船道具や船台やそれから造船材料などがちゃんとそなえられているのを見た。
海野十三 恐竜島 青空文庫
君達は船材の切端が、長いあいだ波にもまれて、藤壺が一杯くっついて、とうとうしまいに、深い深い海の底から打上げられたのかと思われるような風になって、岸に漂着しているのを見たことがありますか?
A WONDER BOOK FOR BOYS AND GIRLS ワンダ・ブック――少年・少女のために―― 青空文庫
楠の船材に適することを説くもの、古来の記録甚だ多く、素盞嗚尊の神話また、このことを説く。
高木敏雄 比較神話学 青空文庫
敵は倒れぬ、――山上に樵者新に磨がれたる斧ふりあげて船材となすべく倒す巨大なる 390樫の如くに、白楊の如くに、あるは松柏の如くに倒れ、身をのして馬と兵車の間に伏し、齒を噛みならし鮮血に染めたる塵を手に握む。
ILIAS イーリアス 青空文庫