欠け落ち
かけおち
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
self-exile
文例 · 用例
自分の魂の一部分がもろく欠け落ちて永久に見失われたというような心持ちもした。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
白い壁の面に一銭銅貨程の大きさに、新しく欠け落ちた箇所がある。
— 渡辺温 『遺書に就て』 青空文庫
その頃、同じ城内に、悪病の為に鼻の欠け落ちた男がいて、しかもこの男は、かなりの艶福を得たかの如く言い触らし、それが万更法螺でもなく、たしかに二三の艶福があったと、信ぜられる節があったから、随分人気が悪かった。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
然るにここに注目すべきは、そのスフィンクス像の鼻は偶然か天意か知らず、いつの間にか欠け落ちている事であります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
その欠け落ちたのは勿論後世の探検家に発見される以前の事で、本来高かったものか低かったものか、又はどんな恰好をしていたものか、今日からは全く見当のつけようがないのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
スフィンクスの鼻が欠け落ちているために、如何にそのスフィンクスたる表現を強めているか。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
その中にただ一つ「謎語」と名付けられて残っている、世界最大最古の象徴的芸術品――「彼は彼自身である」という解釈より外に適当な解釈を下された事の無い「謎語」の像――その「謎語」たる彼自身の真面目を標榜しているべきスフィンクスの鼻の表現が、何故とも何事とも知らず欠け落ちている。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
クレオパトラ ――運命と鼻の表現(三) 鼻の欠け落ちた大怪像スフィンクスの傍に住んでいた女王クレオパトラの鼻が、世界の歴史を支配したという事も亦、何等かの暗示を人類に与えずには措きませぬ。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
作例 · 標準
彼は事件の責任を取り、世間から欠け落ちるように姿を消した。
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長年のプレッシャーから、彼女は都会を離れて欠け落ちた。
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その芸術家は、創作活動に専念するため人里離れた場所で欠け落ちた。
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