願主
がんしゅ
名詞
標準
temple petitioner
文例 · 用例
これが願主でありますか――或は……いや実は仔細あって、右の額は、私が小庵に預ってありましてな、内々で、因縁いわれを、朧気ながら存ぜぬでもありませぬじゃが、日短と申し、今夕はおたちと言う、かく慌しい折には、なかなか申尽されますまい。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
元来この絵馬はそれぞれの願主が奉納したものだから、他人がみだりに持ち去ることを許されないのであるが、なんとか頼んで内証で貰って来るものもある。
— 正雪の絵馬 『半七捕物帳』 青空文庫
之には、奉供養大師堂之塔と彫んでありまして、其横には発願主圓心禅門と記してあります。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
此の発願主圓心禅門といふ文字を見る度に私は感慨無量ならざるを得ん次第であります。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
然もこの謝儀は願主の心持次第であるが、先づ五錢が通り相場だと云ふに至つては寧ろ低額に過ぎ、彼等の經濟組織が依然封建時代的であるのに驚いた。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
然るに拜殿の前の石燈籠には中央上部に「蛭子大神宮」とあり、その下に向つて右に「願主源之丞」「座中」「天明五乙巳十一月吉日」と並び、左に「村中」と刻んであるのを發見した。
— 竹内勝太郎 『淡路人形座訪問』 青空文庫
その外願主が一つの中心になつてゐるが、出る所がきまつてゐる。
— 折口信夫 『春日若宮御祭の研究』 青空文庫
其が祭りの時の願主である。
— 折口信夫 『春日若宮御祭の研究』 青空文庫
作例 · 標準
「今回の本堂改修が予定より早く終わったのは、願主の方々による多額の寄進があったおかげです」
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願主は白い装束に身を包み、家族の無病息災を祈願して、冷たい滝に打たれる修行に臨んだ。
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寺の入り口に建つ立派な石灯籠には、江戸時代に地元の庄屋が願主となって寄進した旨が刻まれている。
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