秕政
ひせい
名詞
標準
文例 · 用例
サア木村父子が新来無恩の天降り武士で多少の秕政が有ったのだろうから、土着の武士達が一揆を起すに至って、其一揆は中々手広く又|手強かった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
陵の起つた時代は、秕政民を苦めて、後漢の運命も既に危くなつた頃である。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
兵部に結べば功なきも賞せられ、兵部に抗すれば罪なきも罰せられたと云ふわけで、秕政の眼目は濫賞濫罰にあつたらしい。
— 森鴎外 『椙原品』 青空文庫
それゆゑこの地境の争も、采女が席次の争と同じく、原来権利の主張ではあるが、采女も安芸も、これを機縁として渡辺等の秕政に反抗したのである。
— 森鴎外 『椙原品』 青空文庫
二人の心底には、秕政の根本を窮めて、君側の奸を発見したら、直ちにこれを除かうと云ふ企図が、早くも此時から萌してゐた。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
応仁の乱の責任者として、古来最も指弾されて居るのは、将軍義政で、秕政と驕奢が、その起因をなしたと云われる。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
故に表面的な驕奢と秕政の故に、義政を以て応仁の乱の責任者であると断ずるは、あたらない。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
四「田沼の悪政|秕政については、おそらく貴殿におかせられても、夙にご承知と存じますが」 こう熊太郎はいい出したのである。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫