唐桃
からもも異読 カラモモ
名詞
標準
apricot (Prunus armeniaca)
文例 · 用例
先生には又自筆「唐桃集」の倭歌があるが、所謂花鳥風月歌、理窟歌、言語の綾の弄びの類多くその漢詩と風を異にしてゐる。
— 中村憲吉 『頼杏坪先生』 青空文庫
紫は南葵の花であり、紅きは唐桃の花であり、黄なるはオランダ美女草の花で、それらの薬草の花の敷物を、抽んでて空に聳えている木々の葉は紅葉し黄葉して、エメラルド色の空を飾り、崖には滝が白布をかけ、谷には谷川が銀線を延べ、それを昼の日が照らしていた。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
お前が家へ来てからももうかれこれ十五六年になるが、おれが酒さえ飲むといえばどんな時でも必らずあの猪口で飲むでいたが、談すには及ばないことだからこの仔細は談しもしなかった。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
通だとか粋だとかいうことは、からももんじいで分らないけれども、意気だといって、この寒中、綿の入らない着物を着ていりゃ、体に毒だということは知ってるんだ。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
私が遁世の望みを持ち始めた時からももう三十年たっている。
— 夕霧二 『源氏物語』 青空文庫
そのころ、この山峽六十戸ばかりの小さい村のなかにも、滿洲移民の話が華やかに持ちこまれてゐた折なので、血氣にはやる若い男や、小作ばかりして生涯を過してきた土地のない老人達まで滿洲行きをぼつぼつ志望してゐて、この村からももう三家族ほどは家や畑を賣つて出掛けてゆくものがあつた。
— 林芙美子 『うき草』 青空文庫
強権主義や共産党の内部の者は、その内部からしか物を見てはいけないだろうが、外部に立っている吾々は、外部からもものを見る権利が許されている。
— 豊島与志雄 『現代小説展望』 青空文庫
あなたはうちの旦那様からももてて、すごいじゃないの」 南原杉子は、蓬莱和子が、しきりに自分を観察していることを愉快に思った。
— 久坂葉子 『華々しき瞬間』 青空文庫
作例 · 標準
初夏になると、庭の唐桃が甘い香りを放ち始める。
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このジャムは、旬の唐桃をふんだんに使って手作りしたものだ。
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子供の頃、夏休みに食べた唐桃の甘酸っぱさが忘れられない。
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標準
Prunus persica var. densa (Chinese variety of peach)
作例 · 標準
庭園に植えられた唐桃の小ぶりな実は、観賞用としても美しい。
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この品種の唐桃は、食用よりもその鮮やかな花の色が楽しまれる。
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園芸書によれば、この唐桃は寒さに強く、育てやすいらしい。
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