片眼鏡
かためがね
名詞
標準
monocle
文例 · 用例
ポーランドの貴族と自称する片眼鏡の男は城の中の礼拝堂から処女マリア像の眼を盗み取り、その上前スワンソン夫人を誘惑しかけて行ってしまった。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
これをそっと紙で巻き耳の穴に押し込み、正門から素知らぬ顔で堂々とその片眼鏡のにせ貴族は退去したそうだ。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
もうひとりはきびきびした小柄の人物で、身なりは小ぎれいなフロックコートとゲートル、短く整えられた頬髭に加えて片眼鏡があった。
— SILVER BLAZE 『シルヴァブレイズ』 青空文庫
この人はいつも片眼鏡をかけていて、好きな水泳をする場合にも、滅多にそれをはずさないそうだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
それから朝飯の盆に載って部屋へくる新聞を見ると、片眼鏡の外相オウステン・チャンバレンの夫人もこの Hotel de Paris に泊っているとあるけれど、どれがその人かちょっと私には判らないのである。
— Mrs. 7 and Mr. 23 『踊る地平線』 青空文庫
それから彼は、片眼鏡でも欲しそうな鑑賞的な態度になって、物奇しそうな視線を立ち並ぶ古代時計に馳せはじめた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
かねて写真で見たやうな片眼鏡は掛けて居ない。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
「ええっと何と仰有る」と苅谷氏は驚愕のあまり紐のついた片眼鏡を眼瞼から下へ落し、「家内を烏天狗に渡さないですむなら勿論結構この上なしですがね、しかしかの脅迫状にはちゃんと断り書がしてありまして気になりますね。
— 烏啼天駆シリーズ・1 『奇賊は支払う』 青空文庫
作例 · 標準
「おや、その片眼鏡は代々受け継がれてきたものですか?」と執事が物珍しそうに尋ねた。
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肖像画の中の老紳士は、銀の鎖で繋がれた片眼鏡を指先で弄んでいる。
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「片眼鏡なんて、今どき舞台の小道具でしか見かけないよね」と彼女は笑った。
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読書に熱中するあまり、彼は片眼鏡がずり落ちそうになっていることにも気づかなかった。
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ウィキペディア
片眼鏡(かためがね)とは、片目での使用を前提とした単一レンズの眼鏡である。モノクル とも呼ばれる。
出典: 片眼鏡 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0