堅パン
かたパン
名詞
標準
hard biscuits
文例 · 用例
お菓子が最後の堅パン一枚になってもまだ話が尽きなかった。
— 夢野久作 『怪青年モセイ』 青空文庫
パン屋で一シリングの堅パンひとつ買うと、大きなビスケットを六つ、しかも乾ぶどうのはいったのを、お景物にくれました。
— REJSEKAMMERATEN 『旅なかま』 青空文庫
彼が数ヵ月の間、部屋も出ず、レモン水と堅パンとで暮しながら書き上げた「クロンウェル」の効果は意外であった。
— 宮本百合子 『バルザックに対する評価』 青空文庫
木の葉のパンは名の如く木の葉の形をしており、ただの堅パン質のと、※の入ったのと二つあった。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
そしてこの二人は、或は美服を着飾り或は襤褸をまとおうとも、或は革の鞄を抱え或は小さな包みを提げようとも、或は七面鳥の丸焼を飽食し或は堅パンを噛ろうとも、必ず、肩に一本の鶴嘴をかついでいる――なぜなら、自ら道を切り拓いてゆかねばならないから……。
— 豊島与志雄 『風景』 青空文庫
ハンターはボートを船尾窓の下に※し、ジョイスと私とはそのボートに火薬の鑵や、銃や、堅パンの嚢や、豚肉の小樽や、コニャックの樽や、私には何より大事な薬箱などを積み込み始めた。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
積荷は豚肉と火薬と堅パンで、それに、大地主と私とレッドルースと船長とに銘々ただ銃が二挺ずっと彎刀が一本ずつだった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
私が丸太小屋を洗い落したり、それから食後の食器を洗って始末している間中、この厭だという気持と羨ましいという気持はますます強くなる一方で、とうとうしまいには、自分がパン嚢のそばにいて、その時だれも私を見ていないのを幸いに、逃げ出す用意の手始めに、上衣の両方のポケットに堅パンを一杯詰め込んだ。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
作例 · 標準
八幡製鉄所の従業員向けに開発されたという堅パンは、歯が折れそうなほど硬いが、噛むほどに甘みが増す。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「うわっ、本当に硬いね! コーヒーに浸して少し柔らかくしないと食べられないよ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
保存食として優秀な堅パンをリュックに忍ばせて、過酷な冬山登山に備える。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
お土産でもらった堅パンをハンマーで叩き割り、家族で分け合ってその独特の食感を楽しんだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア
堅パン は保存食の一種。堅パンの亜流・ビスケットの一種である乾パンと比べ、非常に堅いのが特徴。別名ハードタック(Hardtack)とも呼ばれ、南北戦争時にアメリカ兵の間ではアイアンプレート(鉄板)と蔑称された。
出典: 堅パン — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0