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鉄釜

てつがま
名詞
1
標準
文例 · 用例
土間の竃の鉄釜だけ、陽を反射して一つ二つ光る瞳をつけています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
急いでそっちへかけて行って見たらあったあったもう径二|米ほどの大きな鉄釜がちゃんと煉瓦で組んで据ゑつけられてゐる。
宮沢賢治 税務署長の冒険 青空文庫
昆布や、煮干を大きな木綿袋に入れ、五右衛門釜のやうな鉄釜にひたして、とろ火でいつときだしを取るのですが、その間、土間へ水を打つて、バンコ(腰掛)や台の上を拭いておくのが仕事なのでありました。
林芙美子 小さい花 青空文庫
これは万年スープと僕が名を付けた新|工風のスープだよ」小山「万年スープとはどういう訳だ」中川「これは朝鮮にある牛頭スープから思い付いたので、朝鮮人は何処の家でも台処に大きな鉄釜があってその中へ牛の頭を一つ入れて外の野菜でも鳥の骨でも何でも打込んで一年中下へ火を焚いている。
春の巻 食道楽 青空文庫
戸口のところにはポーチがあり、そのポーチの下に、例の小さな泉が、幾らか奇妙な性質の人工の溜池――というのは、船の大きな鉄釜の底を抜いて、船長の言葉で言えば「船荷を満載した時の水準線まで」砂の中に埋めたものなのであるが――の中へ湧き出ていた。
宝島 宝島 青空文庫
私たちはこの日鉄釜やクシや焼物の類を沢山集めた。
柳宗悦 全羅紀行 青空文庫