首打
こぶち
名詞
標準
文例 · 用例
打ち返し見てほゝ笑み、開き見んとするさまなりしが、忽ち又首打ち掉りて、手快く抽箱の中に投じたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
さればこそ、その子ゆえに、そちの命の長かるべきよう慈悲をたれて、縛り首打ち首にもすべきところを遠島に上申すると申すのじゃ。
— 卍のいれずみ 『右門捕物帖』 青空文庫
」かくいひつつ被りし帽を脱棄てて、こなたへふり向きたる顔は、大理石脈に熱血|跳る如くにて、風に吹かるる金髪は、首打振りて長く嘶ゆる駿馬の鬣に似たりけり。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
あるときは赤き帽の首打ち振りて馬追うさまも見ゆる。
— 夏目漱石 『薤露行』 青空文庫
例の「奥にはぱったり首打つ音」は、なんにも音を聞かせないで、単に松王がよろけるだけですが、それでも観客に得心させるように遣っていたのは巧いものです。
— 岡本綺堂 『米国の松王劇』 青空文庫
村人三 それにな、ほかの人じゃったら、それにつながって、首打たれる親兄弟が、可哀そうじゃがのう。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
『今一本如何、大藏大臣之を許すや否や』と云へば、十口坊首打傾く。
— 大町桂月 『川魚料理』 青空文庫
長男は吏に向ひ、父の面前にて首打たるゝは心ぐるしければ、父の死後にて斬られたしと乞ふ。
— 大町桂月 『宗吾靈堂』 青空文庫