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独得

どくとく
名詞
1
標準
文例 · 用例
この思慕は彼の俳句に一貫しているテーマであって、独得の人なつかしい俳味の中で、葱の匂いのように融け流れている。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
田島先生がこの療養所へ招聘されて来てからは、内部の機構が一新せられ、患者に対しても独得の療法を施し、非常な好成績で、医学界の注目の的となっているのだそうだ。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
これも当道場独得のものらしい。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
私は何とかして弘前市の肩を持つてやりたく、まつたく下手な文章ながら、あれこれと工夫して努めて書いて来たのであるが、弘前市の決定的な美点、弘前城の独得の強さを描写する事はつひに出来なかつた。
太宰治 津軽 青空文庫
こんな風土からはまた独得な人情も生れるんだ。
太宰治 津軽 青空文庫
この辺の海岸には奇岩削立し、怒濤にその脚を絶えず洗はれてゐる、と、まあ、名所案内記ふうに書けば、さうもなるのだらうが、外ヶ浜北端の海浜のやうな異様な物凄さは無く、謂はば全国到るところにある普通の「風景」になつてしまつてゐて、津軽独得の佶屈とでもいふやうな他国の者にとつて特に難解の雰囲気は無い。
太宰治 津軽 青空文庫
つまり感情的にかの女独得の世界地図が出来ていた。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
焦茶色で絞り手拭の形をしているパンは、フランス独得の流儀で、皿にのせず、畳んだナフキンの上にじかに置いてあった。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫