口利き
くちきき
名詞
標準
mediation
文例 · 用例
宿屋の勘定も佐吉さんの口利きで特別に安くして貰い、私の貧しい懐中からでも十分に支払うことが出来ましたけれど、友人達に帰りの切符を買ってやったら、あと、五十銭も残りませんでした。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
父親は資金の金は騙し取られ、掠め取られて裸一貫にはなったものゝ、生来、物にめげない気象が役立って、西海岸の日本人間で多少は口利きの顔役になりかけていた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
仲人の口利きで、ちゃんとした見合結婚だったが、二十以上も年の違う社長と結婚する気になったのは、仲人の口で、社長が十年新聞を経営している間に五、六万の金をため、おまけに子供がないという点に心を惹かれたからだった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
やむなくアルバイトで図書整理の仕事を続け、気にかけてくれたバイト先の人の口利きで、編集プロダクションに紛れ込みました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
「口利きになんて頼んで寄したつて!
— 牧野信一 『月あかり』 青空文庫
馬琴が江戸一の作者として盛んに鳴らした頃は手習師匠であったし、家主であったし、殊にあれだけの学問見識があったのだから、馬琴の清右衛門は必ず町内の学者でもあり口利きでもあったに相違なく、硯友社の札を掛けたあたりは大方清右衛門の世話になっていたろうと思う。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
同じ近所の或る口利きの男は、これも大杉と私と友人関係であるのを知らないで、「柏木には危険人物がある、大杉一味の主義者を往来へ列べて置いて、片端からピストルでストンストン打ったら小気味が宜かろう」とパルチザン然たる気焔を吐いてイイ気持になってるものもあった。
— 内田魯庵 『最後の大杉』 青空文庫
危く懲役へ行くところを、爺さんの口利きで救かつたとかで、恩に着てゐるさうであつた。
— 牧野信一 『熱海線私語』 青空文庫
標準
influential person
標準
eloquence
標準
way of speaking
ウィキペディア
口利き(くちきき)とは、相談事をまとめるために、人の紹介や世話をすること。転じて、議員・公務員と言った公人が、自らの権限による影響力を行使して、行政機関等の職員に特定の職務上の行為をさせたり、またはさせないようにする行為を指す 。
出典: 口利き — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0