滾る
たぎる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to boil
文例 · 用例
静けさや、壮厳微妙の夜の鰻、彼こそは実に光り滾るる力の電池、渾身これ滑りながるる精霊の姿そのまま、闇を飛び越え、また、燃え立つくれなゐの花を飛び超ゆ。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
張る気の作用は刻々分々瞬間々々に流動し沸き滾る活発な生気で、まるでナタ太子(道教で崇められている少年神)の六本の腕が用に応じて対処するような、川に張った長網の千万億目の目が皆張って魚来れば即捉える状態である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
……(私達はいつの間にか霧の深く立ちこめた公園――、確に日比谷公園なのですが、――さらさらと噴水の滾るゝ音が静に響く……瓦斯灯かしら?
— 牧野信一 『青白き公園』 青空文庫
花の彼方で、サラサラと滾るゝ噴水のさゝやきを不図耳にした姫は「あゝ花びらはあの水音に誘はれて散つたのだらう。
— 牧野信一 『青白き公園』 青空文庫
不図した些細なハヅミに由つて、私の凭れる廻転椅子は、睡りのやうにユラユラと滑り出しさうになり、そして、白い空虚な部屋の中には、此処にも矢張りもんもんと滾る蝉の音が木魂してゐた。
— ――あるミザントロープの話―― 『蝉』 青空文庫
どうもいかぬ、唯ちらちらする蘭引の滾る音につれて、火蛇の精の嘲笑が聞えるばかり。
— L'ALCHIMISTE 『錬金道士』 青空文庫
とある雨の夜、父は他所の宴会に招かれて更けるまで帰らず、離れの十畳はしんとして鉄瓶のたぎる音のみ冴える。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
しかもその花は、一つのこずえの尖端に、十数個から二十ぐらい、鈴生りに群って、波頭のせり上るように、噴水のたぎるように、おどっているところは、一個|大湊合の自然の花束とも見られよう、その花盛りの中に、どうかすると、北向きに固く結んだつぼみが見える。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
作例 · 標準
巨大な鍋の中では、具材たっぷりの豚汁がぐつぐつと滾っている。
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温泉の源泉が勢いよく滾り、周囲には真っ白な湯気が立ち込めている。
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強火で熱せられたスープが激しく滾り、香ばしい出汁の匂いが鼻を突いた。
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標準
to roil (e.g. waterfall, torrent)
作例 · 標準
昨晩の大雨で増水した川が、濁流となって恐ろしい勢いで滾っている。
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狭い岩場を通り抜ける激流が、白い泡を立てて滾る様子は圧巻だ。
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滝の上から見下ろすと、水が岩にぶつかって激しく滾りながら落ちていくのが見える。
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標準
to well up (of emotions)
作例 · 標準
「今度こそ絶対に勝つ!」と、リベンジに燃える彼の胸中には熱い思いが滾っている。
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不当な扱いに怒りが滾り、彼は震える拳を握りしめて静かに耐えていた。
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スタジアムに大歓声が響き渡り、サポーターたちの応援の熱気が最高潮に滾る。
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