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魚文

ぎょもん
名詞
1
標準
文例 · 用例
例えば、エルボーゲンの魚文字(註)の奇蹟が……」(註)一三二七年まだカルルスバート温泉が発見されぬ頃、同地から十マイルを隔てたエルボーゲンの町外れに、一つの奇蹟が現われた。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
然し、この本が疎開に当って他に売られたにしても、魚紋書館の用箋だから、この暗号が神尾に関係していることは先ず疑いがないようだ。
坂口安吾 アンゴウ 青空文庫
それはどの親しさだから、お互に生活の内幕も知りあい、友人もほゞ共通していたが、さて、ふりかえると、趣味上の友人は二人だけで、魚紋書館の社員の中に同好の士は見当らない。
坂口安吾 アンゴウ 青空文庫
出征と同時に疎開しましたから、二十年の二月のことで、まだ東京には大空襲のない時でしたの」 してみれば、神尾の蔵書が魚紋書館の同僚の手に渡ったという事もない。
坂口安吾 アンゴウ 青空文庫
幾百千とも知れぬ小魚が、くるくると光の渦を巻きながら魚紋を描いているのを指して、鮒じゃ、鯉じゃ、といい争っていると、「はい、今日は」といいながら寄って来たのは、鉄縁眼鏡をかけた半白の老人。
アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻 ノンシャラン道中記 青空文庫
波紋魚紋一『――嘘かな?
吉川英治 魚紋 青空文庫
「おうっ……」 たちまち、二騎の姿は、魚紋を描いて、もつれ繞った。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫
そこを」 だッ――と馬を馳け合すやいな、双鞭の唸り、風を切る禅杖、さながら波間の魚紋そのまま、凄まじさといったらない。
吉川英治 新・水滸伝 青空文庫