恩を受ける
おんをうける
表現動詞-一段
標準
to be indebted
文例 · 用例
私に、前川さんの前で、顔も上げられないような、口も利けないような、恥かしい思いをしろと、おっしゃるの、お姉さんには、受けてはならない人の恩を受けるということが、どんなことだか分らないの!
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
いわゆる時代思想に超然たる人あればこそその人を殺してもなおその人の恩を受けることは遠い例に鑑に必要もない、明治維新の際、日本を造った人は何れも当時の幕府より見れば異論であり売国奴であり危険思想を懐いていた人々である。
— 新渡戸稲造 『自由の真髄』 青空文庫
年寄が若い者に恩をかけるのは當前だが、若い者から恩を受ける法は無い、と云ふので、互に讓り合つて何方もその錢を取らなかつた。
— 三田村鳶魚 『物貰ひの話』 青空文庫
しかし君のように誰のためにするでもなく、誰の恩を受けるでもなく、空しく生きて空しく死ぬるのに比べて見れば、僕は死んでも死甲斐があるのだ。
— ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 『痴人と死と』 青空文庫
誰のためにするでもなく、誰の恩を受けるでもない。
— ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 『痴人と死と』 青空文庫
直接紙の技に携はる人ではないが、今では和紙の学問に励しむ人として、誰も同君から学恩を受けるであらう。
— 柳宗悦 『和紙十年』 青空文庫