渾々
こんこん
形容動詞
標準
文例 · 用例
真赤な鮮血が胸もとから渾々と迸つてゐる。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
大瀛の水沌々渾々、其勢滔天の如きも、其源を繹ぬれは、潺々たる山間小流の湊合に非すや。
— 序 『海島冐險奇譚 海底軍艦』 青空文庫
長篇、『雷神の歌』及『天馳使の歌』には、作者の神話伝説を駆使する技倆と、語彙の渾々として尽きざると、従て譬喩の自在と叙事の活躍とありて、長所はまた短所を具して相交錯するところ、盖し詩壇の壮観たるに値す。
— 蒲原有明 『『二十五絃』を読む』 青空文庫
その静養の間にあって、藪柑子時代以後一時中絶していた先生の創作意欲が、急にはけ口をもった清水のように、渾々として流れ出したのであった。
— 中谷宇吉郎 『寺田寅彦の追想』 青空文庫