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銀子

ぎんす
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 知らぬ人は、東銀子とは舞台の前方へ一人抜け出してチャールストンを踊っている主役の踊子だと、思ったかも知れぬ。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
が、実は後列の隅の方で沢山の踊子にまじって細い足を無気力にあげている胸の薄い少女が、東銀子だった。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
「銀ちゃん、頑張って頂戴」 声のする方を見あげて、銀子は、あ、北山さんだと、手をあてた腰を動かしながら、ふっと泪が落ちそうになった。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
いつの間にまぎれ込んだのか、二階の客席でしきりに銀子の名をよんでいるのは、文芸部の北山だった。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
銀子は十七歳、一月前に入団したとき、その少年のような胸を見て、北山は男優一同に、「此の子にさわるでねえぞ!
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
おれは小便臭いのは此の小屋の臭いだけで充分だ」 そうはいったものの、しかし間もなく起った「北山老人は東銀子にプラトニックラブを捧げている」という噂を、北山自身敢て否定しなかった。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
そう思わせて置く方が銀子をまもるためにも良いのだと、つまり北山もいつかその噂を否定しがたい気持になっていた。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
毎夜小屋がハネると、南海通の木村屋喫茶店へ銀子を連れて行った。
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