女腹
おんなばら
名詞
標準
woman who has produced only daughters
文例 · 用例
」「…………」「貴女腹をお立てなすったんですか、困りましたな。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
まう一つ玉手御前は、女腹切の型である。
— 折口信夫 『玉手御前の恋』 青空文庫
此は近松に「長町女腹切」があり、又やはり近松の歌舞妓の脚本にもある。
— 折口信夫 『玉手御前の恋』 青空文庫
仕えの女腹から出た定明は、父の歿後、母の許すところとなり引き取られて育ったが、異常な野性と、放埒の気性は経之とはまるで違った性格をひらいて見せた。
— 室生犀星 『野に臥す者』 青空文庫
細長い土間を一二間行くと、左手が上り框で、『長町女腹切』の舞台で見たやうな、抽出しの付いた梯子段がある。
— 谷崎潤一郎 『青春物語』 青空文庫
川島家にては平常にも恐ろしき隠居が疳癪の近ごろはまたひた燃えに燃えて、慣れしおんなばらも幾たびか手荷物をしまいかける間に、朝鮮事起こりて豊島牙山の号外は飛びぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫