恐々
こわごわ
副詞副詞-と
標準
fearfully
文例 · 用例
返事がないので可恐々々ながら障子戸を開けるとお源は炭俵を脚継にしたらしく土間の真中の梁へ細帯をかけて死でいた。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
」 とまた俯向いたが恐々らしい。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
」―― と肩がすくんで、裳わなわな、瞳を据えて恐々仰ぐ、天井の高い事。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
」 と情ない聲を出して、故と遠くから恐々らしく、手を突込んで、颯と引き、「ほう、うめたりな、總入齒。
— 泉鏡太郎 『錢湯』 青空文庫
恐々ながら巌頭に四つん這いになると、数十丈遥か下の滝壺は紺碧を湛えて、白泡|物凄く涌き返るさま、とてもチラチラして長く見ていることが出来ぬ。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
といいつつ女房を見返りて、「おい、御女中をお連れ申して進ぜなさいと、命つけられて内儀は恐々手を曳いて導けば、怪しき婦人は逆らわず、素直に夫婦に従いて、さもその情を謝するがごとく秋波斜めに泰助を見返り見返り、蹌踉として出行きぬ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
超人説ケル小心、恐々ノ人ノ子、笑イナガラ厳粛ノコトヲ語レ、ト秀抜真珠ノ哲人、叫ンデ自責、狂死シタ。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
堪りかねて、民子は密と起き直つたが、世話になる身の遠慮深く、氣味が惡いぐらゐには家のぬし起されず、其まゝ突臥して居たけれども、さてあるべきにあらざれば、恐々行燈を引提げて、勝手は寢しなに聞いて置いた、縁側について出ようとすると、途絶えて居たのが、ばたりと當ツて、二三|度續けさまにばさ、ばさ、ばさ。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、誰かに見られているのではないかと恐々としながら、人混みを歩いた。
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猫は、初めて見る大きな犬に恐々と近づいた。
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宝探しの地図を手に、彼女は恐々と秘密の通路を進んだ。
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