撫愛
撫愛
名詞
標準
文例 · 用例
しかし真面目な時の馬は確かに情款濃く、撫愛されて悦び他馬の寵遇を嫉み同類遊戯するを好み勇んで狩場に働く。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
この大川の水に撫愛される沿岸の町々は、皆自分にとって、忘れがたい、なつかしい町である。
— 芥川龍之介 『大川の水』 青空文庫
彼女の顔色は、最初は撫愛するやうな優しさを示してゐたが、今は恰もそれを理解させる事が出来ないのを、憎み且つ恥づるやうな容子に変つたのである。
— LA MORTE AMOUREUSE 『クラリモンド』 青空文庫
」 彼女の話は、悉く最も熱情に満ちた撫愛に伴はれた。
— LA MORTE AMOUREUSE 『クラリモンド』 青空文庫
其撫愛はわしの感覚と理性とを悩ませて、わしは遂に彼女を慰める為に、恐しい涜神の言を放つて、神を愛する如く彼女を愛すると叫ぶのさへ憚らないやうになつた。
— LA MORTE AMOUREUSE 『クラリモンド』 青空文庫