長らえる
ながらえる
動詞
標準
文例 · 用例
唯その有耶無耶であるために、男のあとを追いもならず、生長らえる効もないので。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
驢これを聞いて跪いて愁い申したに、慈悲無辺の上帝よ、某そんな辛い目をして五十年も長らえるはいかにも情けない。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
私は、今年四十二年六ヶ月だから「前半生」と同一年月、後半世も、生き長らえるものなら、私は八十五歳まで死なぬ事になる。
— 直木三十五 『死までを語る』 青空文庫
実をいうと、全く嘘をつかずにこの世の中に生き長らえることは、全然不可能なようにこの世の中ができているのです。
— 末弘厳太郎 『嘘の効用』 青空文庫
ねえ、アリョーシャ、ことによったら、僕はそれまで生き長らえるか、あるいはそれを見るためによみがえってくるかして、実際に自分の眼で、わが子の仇敵と抱き合っている母親の姿を見ながら、一同と共に、『主よ、なんじのことばは正しかりき!
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
そういう訳でパトラッシュはひどい重荷を負わされ、むちうたれ、飢えと渇きに苦しめられ、なぐられ、ののしられて、すっかり疲れ果ててしまっても、何とかみじめに生き長らえることができたのでした。
— A Dog of Flanders 『フランダースの犬』 青空文庫
彼らにとって死は、なまじ生き長らえるよりも慈悲深かったのでした。
— A Dog of Flanders 『フランダースの犬』 青空文庫
その時からして、人生は興味に満ちたもののように思われ、人間は善良で正しいもののように感ぜられて、もはや心のうちで何人をもとがめず、また子供に愛せられてる今となっては、ごく老年になるまで生き長らえるに及ばないという理由は何ら認められなかった。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫