雑部
ぞうべ
名詞
標準
文例 · 用例
図書室へ入った僕は、大抵、螺旋階段をのぼりきって、三階の書棚の前に立ち、並んでいる雑誌の表題や年号を幾度となくよみかえしたり、その書棚の或る一つに雑然と積みかさねられてある雑部門の珍書などを手にとってみていた。
— 海野十三 『階段』 青空文庫
僕は別に声もかけず三階へのぼって行き例のとおり雑部門の珍籍の一つである十九世紀の犯罪科学に関する英国スコットランド・ヤードの報告をひっぱりだして読みはじめた。
— 海野十三 『階段』 青空文庫
此両説は勿論、単に、仮名序から導かれたゞけでなく、学者間の言ひ伝へ、或は古今雑部の神無月 時雨ふりおける楢の葉の 名に負ふ宮の ふる辞ぞ。
— 折口信夫 『万葉集のなり立ち』 青空文庫
この二夢はともに事実に合するものにして、すこぶる奇怪ならずや」 その他、幽霊の種類に、ウブメの幽霊、船幽霊等あれども、これ「雑部門」において論ずるはずなれば、ここに掲げず。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
妖怪学講義第一類 総論第二類 理学部門第三類 医学部門第四類 純正哲学部門第五類 心理学部門第六類 宗教学部門第七類 教育学部門第八類 雑部門 これ実に講義の順序なり。
— 緒言 『妖怪学講義』 青空文庫
別に妖怪宅地、怪事、怪物のごときは、種々の部門混合せるをもって、雑部門を設けてこれに摂す。
— 緒言 『妖怪学講義』 青空文庫
さてこの見在書目録は、昔は大和國室生寺にあつたが、文政年間、狩谷掖齋の手に入り、塙忠寶がこれを縮寫して續群書類從の雜部に入れて居る。
— 狩野直喜 『日本國見在書目録に就いて』 青空文庫