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物交

ぶっこう
名詞
1
標準
文例 · 用例
物交流の複合体は、すでに早くもその組立や質を変じて、それ相当のちがった地質学が流用され、相当した証拠もまた次々の過去から現出し、みんな二千年ぐらい前には青ぞらいっぱいの無色な孔雀がいたとおもい、あるいは白堊紀砂岩の層面に、透明な人類の巨大な足跡が、まったく発見されるかも知れないのだ。
辻潤 惰眠洞妄語 青空文庫
支那人の行商は隊を成して行くのと、物物交換をするので現銀を多く持たないのと、皆蒙古語に通じ蒙古人の人情風俗に通じてゐるのとで、賊難の危険が少く、卻つて蒙古人に親しみを持たれる。
附 満蒙の歌 満蒙遊記 青空文庫
講談社を含む一部の出版業者は石炭その他の生産資材を製紙業者に提供して用紙を買う物交手段に訴えるようになった。
宮本百合子 今日の日本の文化問題 青空文庫
極端な物交によって用紙配給のシステムを乱した出版社からは刑事上の責任者を出した。
宮本百合子 今日の日本の文化問題 青空文庫
一九四七年二月用紙入手のための物交が禁止されてから雑誌の大多数が休刊した。
宮本百合子 今日の日本の文化問題 青空文庫
親ゆづりの資産は封鎖され、物交の品々は家もろとも焼き払はれ、絵は金にならないときてゐるから、からくも都の一隅に見つけた六畳一間に親子三人一陽来復を待ちかねてゐる次第で、先生は絵のほかにお金をもうけたことがないから、全然つぶしがきかないのである。
坂口安吾 破門 青空文庫
いずれにせよ産物交易は、雲浜が長藩当路へ説きつけた論理に従うと、「他日御国(長州)天朝を御守護され候基本と相成るべき」もので、他日の政治的行動の端緒であり、京摂と長州が気脈を通じるための機関であり、物的根底たるべきものであるとした。
服部之総 志士と経済 青空文庫
同人は是れ迄薩州長州両国の御産物交易の御取次に携り候正直なる者に御座候。
服部之総 志士と経済 青空文庫