後生気
ごしょうぎ
名詞
標準
文例 · 用例
かう死んだ小児でも思い出したか、詰らねえ後生気を起しやがるな、打棄っておけというに、やい。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
」「うんにゃ、後生気どころじゃねえ、ここ一番という娑婆ッ気だ、伝九。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
「ハハハ、そうよ、異に後生気になったもんだ。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
十手とお縄をあずかっている商売でも、年をとると後生気が出る。
— 槍突き 『半七捕物帳』 青空文庫
江戸にあんな職人はありますめえ」「おれは此の頃出不精になったのと、年寄りのくせに後生気が薄いので、まだお開帳へ参詣をしなかったが、それほど念入りに出来ている兜から小判五枚を引っぺがすのは容易じゃあねえ。
— 夜叉神堂 『半七捕物帳』 青空文庫
は、は、じゃあ、何だな、婆さん、このおれが後生気が出ているようだから、おどしにかけても、いのちを取るようなことはねえ――と、高をくくったのだな!
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
「ふうむ、役者をたずねて、雲助にかどわかされた、あわれな娘をたすけたというのは、なかなか後生気が出たものだが、一てえ、その娘の身許は、何ものなのだ?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
心も空に、吉原へ飛んで行く遊冶郎の中に、たまたま諸行無常とか、色即是空とか言った後生気を出して、此乞食坊主の鉄鉢に、小銭を投り込んで行く人間も、稀にはあることでしょう。
— 髷切り 『銭形平次捕物控』 青空文庫