寺侍
てらざむらい
名詞
標準
文例 · 用例
この講談は町奉行所の与力鈴木藤吉郎を主人公として、それに上野の寺侍杉田|大内蔵と柳橋の芸妓小染を配したもので、「三組盃」の題名はこの三人を意味するのであった。
— 岡本綺堂 『寄席と芝居と』 青空文庫
男娼の揚がりは馴染の客……多くはお寺さんですが、それに幾らかの元手を出して貰って小商いでも始めるか、寺侍の株でも買ってもらうか、又は小間物や煙草の行商になる。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
寺侍にしては上品すぎる。
— 仮面 『半七捕物帳』 青空文庫
先供をしている寺侍の笠が見えたかと思うと、門跡様一行の行列が見えてまいりました。
— 田中貢太郎 『尼になった老婆』 青空文庫
「どうでも誘拐す必要がある」 こういったのは三十年輩の、いやらしいほどの美男の武士で、寺侍かとも思われる。
— 国枝史郎 『怪しの館』 青空文庫
が、寺侍でも俳優でもなく、どうやら裕福の浪人らしい。
— 国枝史郎 『怪しの館』 青空文庫
町家の新造のような、それでいて寺侍の内所のようなちょっと為体の知れない風俗だったが、どっちにしてもあまり裕福な生活の者とは踏めなかった。
— 槍祭夏の夜話 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
「失礼ながら貴殿には、寺侍でござろうの?
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫