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溝川

どぶがわ
名詞
1
標準
文例 · 用例
とある裏町に濁った溝川が流れている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
三味線弾きて折々わが門に来るもの、溝川に鰌を捕ふるもの、附木、草履など鬻ぎに来るものだちは、皆この児どもが母なり、父なり、祖母などなり。
泉鏡花 竜潭譚 青空文庫
かつ溝川にも、井戸端にも、傾いた軒、崩れた壁の小家にさえ、大抵皆、菖蒲、杜若を植えていた。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
雑司ヶ谷へゆき着いて、大久保式部の下屋敷をたずねると、さすがは千石取りの隠居所だけに屋敷はなかなか手広そうな構えで、前には小さい溝川が流れていた。
帯取りの池 半七捕物帳 青空文庫
ホイホイ背後から追い追い立て、約二里ばかり進めば、八溝川の上流、過般の出水の為に橋が落ちている。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
(一〇)登山競争 町付村から、山道は漸く深くなり、初めは諸所に風流な水車小屋なども見えたが、八溝川の草茂き岸に沿うて遡り、急流に懸けたる独木橋を渡ること五、六回、だんだん山深く入込めば、最早どこにも人家は見えず、午後四時頃、常州第一の高山八溝山の登り口に達した。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
これぞ八溝川の水源で、この細流に四方の水が合し、滔々として常州の山野を流れ行くのだ。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
(決意を示し、衣紋を正す)私がお前と、その溝川へ流れ込んで、十年も百年も、お前のその朝晩の望みを叶えて上げましょう。
泉鏡花 山吹 青空文庫