幻辞.com

水飛沫

みずしぶき
名詞
1
標準
文例 · 用例
――私の息子もビルマへ行つて戰死しました」「さうですか、大變でしたねえ」 トラックでも走つてゐるのか、水飛沫が硝子戸へぶつつかつてゐる。
林芙美子 青空文庫
風は空からではなく、海から空へ一秒の休みもなく吹き、虚空には幾千万の鞭を揮うような鋭い音が満ちわたって、雨の水飛沫で三メートル先のものはなにも見えなくなった。
久生十蘭 ノア 青空文庫
水飛沫 町医者を呼んで、さまざまに手を尽してみたが、佐原屋はとうとう生きかえらない。
蕃拉布 顎十郎捕物帳 青空文庫
頭から濡れしずくになって、眥が張りさけんばかりにクヮッと眼をむき、なにか、眼に見えぬ水中の敵とでも争うような恰好で、凄じい水飛沫をあげながら夢中になって両手で水を叩きまわっていたが、それも束の間で、また引きこまれるようにググッと水底へ沈んでしまった。
蕃拉布 顎十郎捕物帳 青空文庫
間髪をいれずにえらい水飛沫をあげながら、鮎子さんとトクさんが到着する。
海の刷画 キャラコさん 青空文庫