女一般
おんないっぱん
名詞
標準
women in general
文例 · 用例
なるほど、現在有名になっている女優一人一人について見れば、容貌にしろ髪の色、声にしろ感情表現の身振りにしろ特長がなくはないのだが、男との相対において現われて来ると、性格的なものをはっきり生かそうというスター・システムの焦慮にもかかわらず、感情の総和ではどうも女一般に還元させられてしまっている。
— 宮本百合子 『映画の恋愛』 青空文庫
「もしも女一般が握られた手を握り返すものなら、彼女もそうするにちがいない。
— 坂口安吾 『握った手』 青空文庫
長い観察と玩味のうちに、その鋭角がすべて殺がれて、もはや女一般の平凡なひとつと化し、没し去つてしまつたのだ。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
すでに女一般の平凡なひとつと化した今となつて、単に素朴な衝撃にこだはることが可笑しいのだ。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
ゲルのためにはイヤな四十男の言うこともきく、山際は佐文に於てではなく、女一般として、それを悲しく肯定しているようだが、佐文の宿命を感じているせいではないかと、私はなんとなく彼が哀れに思われ、又、おかしくて仕様がないような気持にもなるのである。
— 坂口安吾 『我が人生観』 青空文庫
もちろんパラソルにかくれた顔がだれだからというのではなくて、若い女一般にたいしてはずかしい。
— 徳永直 『白い道』 青空文庫
どうも、然し、女一般だの男一般というような話になると、忽ち僕の舌は廻らなくなってトンチンカンになってしまうから、このへんで切上げて、僕はやっぱり僕流に自分一人のことだけ喋ることにしよう。
— 坂口安吾 『青春論』 青空文庫
女一般や恋人はどうなるのか。
— 坂口安吾 『青春論』 青空文庫