楡
にれ異読 ニレ
名詞頻度ランク #27484 · 青空 350 例
標準
elm tree (esp. the Japanese elm, Ulmus davidiana var. japonica)
文例 · 用例
武蔵野に見るような黒土を踏んで、うら若いひのきの植林が、一と塊まりに寄り添っている、私たちの足許には釣鐘草、萩、擬宝珠、木楡が咲く。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
楡やいろいろの槲やいたやなどの大木は内地で見たことのないものである。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
橋場のさる人の庭のいと濶きに此花のいと多く咲きたるを見しそれの年の秋の夕暮、かゝるところにてこそさる男も泣きけめと、楸楡颯々|蓬艾蕭々として夕月の光り薄く西風の音の淋しかりしまゝ、勝れて艶なる此花を見る/\徘徊りて想ひやりたることありき。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
市街のここかしこに立つ老いた楡の樹を見るごとに、彼はそれによって自分の心を励まそうとした。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
誰にも省みられないけれども、春が来るごとに黙って葉を連ねているあの楡の大樹、あの老木が一度でも分外な涙を流したか。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
私はまた酔い心地にほほえみながら、楡の花のほろほろと散る間をぬけて台所口の方に廻った。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
樫も、楡もいたやもすべての葉はライラックの葉ほどに軟らかくて浅い緑を湛えていた。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
私が身を倚せてゐる若木の楡の梢からは、秋の野葡萄のやうに色づいて卷きちゞれた葉が、そよとの風もないのに、果てしもなく散りつゞいて、寒さのために重くなつた空氣の中を靜かに舞ひ漂つて、やがて霜の上にかさこそと微かな音をたてゝ落着くのだつた。
— 有島武郎 『秋』 青空文庫
作例 · 標準
公園には大きな楡の木があり、夏には涼しい木陰を作ってくれる。
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楡の材木は、家具や建材として利用されることが多い。
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秋になると、楡の葉が美しい黄色に色づく。
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