敢え無い
あえない
形容詞
標準
disappointing (end, result, etc.)
文例 · 用例
みんなに悪いことをしていますから、もうつきあえないのだそうです。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
こどものときからおなじみの、ちいさな木や花などにも、それからたぶん小鳥たちにも、もうあえないだろうとおもいました。
— GRANTRAEET 『もみの木』 青空文庫
わずか二万石の小藩ではござりまするが、武道はいたって盛ん、兄も志をいだいてこの江戸へ参り、伊東一刀流の流れをくんだ貫心一刀流を編み出し、にしきを飾って国へ帰る途中、小田原の宿はずれで、なにものかの手にかかり、あえないご最期をとげたのでござります。
— やまがら美人影絵 『右門捕物帖』 青空文庫
地球の全人類が共に血のつづいた同胞である如く、全宇宙の生物の間にも、当代同胞としての自覚が樹てられる筈、だから仲よく手を握りあえないことはないと思うんですがねえ」「それはそうだが……」「全宇宙のどこの隅にも不幸な者があってはならないのです。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
彼の中国人労働者は哀れにも川上機関大尉の身替となってあえない最期を遂げたのである。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
家の中へ紛れ込んでゐる蝉を空へ放つてやつたら、蜘蛛の囲にひつかゝつてあえない最後を遂げた(その蝉を助けないのは私の宿命観だ)。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
(いつかもう一度、このことについてお互に語りあえないのだろうか)だが、妻の顔は何ごとも応えなかった。
— 原民喜 『死のなかの風景』 青空文庫
『私みたいなつまらないしなびた草でさえ、自分の育ったあの灰色の空や、青ざめた太陽や、冷たい雨にあえないのが、こんなにもつらいんだもの。
— ATTALEA PRINCEPS 『アッタレーア・プリンケプス』 青空文庫
作例 · 標準
これは敢え無いの例句です。